【エンジニア転職】自社サービス企業の面接官が重視しているポイント

現役キャリアアドバイザーのるいくんです。

IT業界の専門エージェントとして活動しており、

これまで1000名以上のエンジニアに面接やカウンセリングを担当しています。

 

この記事で解説する【自社サービス企業の面接官が重視しているポイント】を読んで頂ければ

少しは採用側の目線が理解できた上で面接に挑めると思います!

自社サービス企業に向けた面接対策の参考にして頂けると嬉しいです。

【この記事で解決できるお悩み】
Webサービス系企業に転職したいけど何を聞かれるのかな?

・スカウトサービスだと面接対策ができないから不安・・・
・面談のイメージがあまり掴めない・・・

 

目次

【スキルレベルにおけるチェック】

 

必須スキルを満たしているかどうか?

求人には応募条件があり、必要な必須スキルを満たしているかどうかは非常に重要な指標です。

 

採用担当者目線からすると、ミスマッチの採用を進めてしまうと

チーム全体の生産性にも影響がある可能性があるため、

このボーダーラインは非常にシビアに見られます。

 

また、媒体毎に記載されている内容が微妙に異なっていたりするので、

可能であれば応募した求人以外にも確認をする事をお勧めします。

同じ求人タイトルであってもGreenWantedly、その他採用媒体にも目を通しておいた方が良いです。

 

特に自己紹介の場では必須スキルを抑えた上で、
自分はどの程度経験があるのか?をアピールしましょう。

また、必須スキルを満たしていない場合、今後どのようにスキル習得していくのかも併せて

面接官にお伝えするとポジティブなイメージを持ってもらえる事が多いです。

 

仮にGit hubでソースコードを公開していたり、

ポートフォリオを作っているのであればそちらを提示する事も

必須スキルを満たしているといえる証明になりますので、

日頃からアップデートをするように心がけましょう。

<よくある質問例>
・Ruby on Railsについてご経験年数とどのような機能を実装した事があるか教えて下さい。
・PHPについてフレームワークの活用経験と選定理由を教えて下さい。

現メンバーと比較してどのくらいのレベルの方なのか

採用担当としては実力を推し量るために現メンバーをモノサシにレベル感を図ります。

 

面接を受ける側からするとどうしようもなさそうに思いますが、情報収集することは出来ます。

それは「テックブログ」をみることです。

 

自社サービス系の企業の多くはテックブログを発信しています。

テックブログを持っていなくとも、社員紹介ページや、社員のプロフィールから

これまでの経歴等を見る事が出来ますので、大体の内部のレベル感を掴んでおく事が重要です。

 

<参考例>
・メルカリテックブログ:https://engineering.mercari.com/
・BASEテックブログ:https://devblog.thebase.in/
・ユーザベーステックブログ:https://tech.uzabase.com/

 

技術的な自走力があるか?

自社サービス系企業はメガベンチャーといわれるような大企業はまだまだ少なく、

スタートアップ~ベンチャー企業群がほとんどを占めます。

 

人も資金も潤沢ではないので、自然と社員1人あたりへの期待や負担も大きくなっていきます。

そのような環境では十分に人材を育成している時間もコストも無いのが現状です。

(キラキラしていて何億円も調達しているような企業でもそのような状態です。。。)

 

そのため、採用面接では自走できるかどうか?

躓いた時に解消できる考えを持っているかどうか?

という部分も自社サービス企業では非常に重視されています。

 

<よくある質問例>

「実装で詰まった時には何を見て解決していますか?」

「技術を習得する時には何を参考にしていますか?」

 

採用することで組織にとってメリットがあるか?

企業が人を採用するのは人財を採用する事で得られるメリットを享受するためです。

そのため、採用活動には必ず背景があるのです。

 

自社サービスを持つベンチャー、スタートアップ企業が抱える課題・悩み
~開発スピードを向上させたい~

~技術的負債を解消させたい~

~組織の配置転換をしたい~

~生産性を向上させたい~ ・・・etc

 

面接前までに求人やHPを見て、この企業はどのような課題を抱えていそうか?」

という採用背景を汲み取ってみて下さい。

そして、面接の場では「自分を採用する事でどのようなメリットを与えられるか?」
という観点を持ちながら面接に挑む事をお勧めします。
この視点・視座があるかどうかにて、面接の通過率が大幅に向上すると思います。

 

<よくある質問例>
・チームの生産性を改善する提案や行動を取った事はありますか?
・既存システムのリファクタリングにはどのように臨みましたか?

 

【人物面におけるチェック】

 

コミュニケーションが問題ないか?

エンジニアの採用面接でスキルの次に重要なのがコミュニケーション能力です。

 

開発はチームで行っていきますので、PMPLPO

同じチームのメンバーとのコミュニケーションが必要不可欠です。

現在はリモートワークが進んでいるので、対面での会話は少なくなっている事が多いですが、
それでも
Web面接での応対やチャット等への意識は必ずと言って良いほど重要視されています。

 

特に面接の場で重要なのは、

・質問をしっかり理解しているか?(汲み取れている?)

・質問に対して適切な回答をしているか?(ズレていないか?)

上記の2点については意識を集中させて下さい。

 

<よくある質問例>
・リモートでのコミュニケーションで意識する事は何ですか?
・チームで開発する時に意識している事は何ですか?

 

PDCAを意識して進められるか?

コミュニケーションに問題が無い事が確認出来たら、次はPDCAへの意識です。

 

自社サービス企業ではウォーターフォールで進める事は珍しく、

アジャイル型を採用している企業がほとんどです。

また、社会情勢や競合の動きによっても搭載する機能や仕様、

開発の優先順位が変更になるため、クイックにPDCAを回す事が求められます。

 

特にSIerにて業務系システムの開発に携わっていた方は戸惑う事もあるかと思いますので、

自社サービス系企業の選考を受ける際には開発の進め方について知見を広げておくことをお勧めします。

 

<よくある質問例>
・開発手法、チーム構成、ご自身の役割を教えてください。
・以前の職場でのプロジェクトの進め方を教えてください。
・仕様が急に変わる事に抵抗はありますか?

 

業務以外での自己研鑽が出来るか?発信意欲はあるか?

ベンチャー企業には人材育成の余裕はありません

 

規模が小さくなればなるほど、余裕が無くなっていきます。
ただし、自分達のサービス構築の自由度と手触り感を味わう事が出来るのが醍醐味です。

 

昨今では採用活動や広報活動の一環としてLTやイベントへの登壇に参加するエンジニアも増えています。

技術の習得はもちろんですが、それらの活動を発信できることも立派な能力と評価する企業も増えています。

<よくある質問>
・LT(ライトニングトーク)等のセミナーやイベントに参加したことはありますか?
・技術コミュニティに属した事はありますか?

【ビジネス面におけるチェック】

 

技術の事だけでなく、売り上げや効率化等の貢献度も意識できるか?

自社サービスを運営する企業での業務はクライアントワークではありません。

 

SESや派遣のように役務提供をすることで対価が発生する形式ではなく、

あくまでサービスでの売上を通じて事業を運営していきます。

 

完全なセールスやマーケティングの知識はもちろん必要ありませんが、

開発の段階からビジネスサイドへの理解があるエンジニアがチームにいれば非常に心強いです。

また、業務の効率化もコスト削減に繋がる動きであるため、現場では非常に重宝されます。

 

<よくある質問>
・事業運営サイドのメンバーと要件を定義した経験はありますか?
・事業推進について理解していますか?(売上・コスト等)

 

自社サービス(プロダクト)を愛してくれるか?

自社サービスを運営しているベンチャー企業の方々は自分達のプロダクトに対する愛が強いです。

 

プロダクトを通じて、理念の実現や社会課題の解決に努めている方が多くいらっしゃいます。

特に開発担当者はプロダクトに対する思い入れが強い方が多いため、

採用面接の場面では「同じ思いを持って開発をしてくれるだろうか?」という点を重要視されます。

 

どれだけ技術があってもこの点が無ければ、お見送りになるケースも多々ありますので、

事前準備は念入りに行いましょう。

 

ご紹介した【自社サービス企業の面接官が重視しているポイント】を意識しておけば、

面接での通過率は向上すると思います!

 

理想の転職の実現に向けて、頑張って下さい!!